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「しばらく使っていない時計、オーバーホール(OH)してから売ったほうが高くなる?」——時計の売却を考えたとき、多くの方が一度は迷うポイントです。オーバーホール(分解掃除)は数万円かかることも珍しくないため、判断を間違えると損をします。
買取業界で11年、時計の査定を数多く担当してきた立場から、先に結論をお伝えします。売るためのオーバーホールは、基本的に不要です。この記事では、その理由と数少ない例外を、判断フローと実例を見ながら解説します。
この記事でわかること
- 売る前のオーバーホールが基本不要な理由
- 止まっている時計・故障している時計はどうすべきか(判断フロー)
- 修理の代わりに本当にやるべき売却前の準備
まず結論 ― 判断フローで確認しましょう
迷ったときの考え方を、1枚の図にまとめました。手元の時計がどの状態かで追ってみてください。

見ていただくと分かるとおり、どのルートを通っても答えは「そのまま査定に出す」です。動いている時計はもちろん、多少調子が悪い時計でも、完全に止まっている時計でも同じ。理由は単純で、オーバーホールにかけた費用が、査定額に同じだけ上乗せされることはまずないからです。
整備に出す前に、いまの状態のまま一度聞いてみてください
オーバーホール代が査定額に乗るとは限らないので、先に費用をかけると戻らないことがあります。
時計は説明を聞きながら決めたい方が多い品です。持ち込んで、その場で話す方法もあります。
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※来店予約は無料と公式サイトに記載されています(2026年8月時点/条件は変更される場合があります)。本記事はアフィリエイト広告を利用しています。
なぜ費用が査定額に乗らないのか
買取店の立場から見ると、理由は明快です。
なぜ、かけた費用が査定額に乗らないのか
| 買取店側の事情 | 中身 |
|---|---|
| 自社ルートで整備できる | 買取後の時計は、店が提携する修理工房でまとめて整備されます。一般の方が正規料金で受けるオーバーホールより、はるかに低コストで済むのです |
| 販売価格は市場相場で決まる | 「オーバーホール済み」だからといって、その時計の売値が費用分だけ高くなるわけではありません |
| 整備の内容を店側で保証できない | どこでどんな整備をしたかによって評価は変わり、直前の整備がプラス査定になるとしても限定的です |
よくある損のパターン
5万円かけてオーバーホールして、査定額の上がり幅が整備費を下回れば、差し引きでは損です。この構図は覚えておいて損はありません。
広告では、そのままの状態でどこに出すか
| 手元の時計 | 査定士から見た向き不向き | 次の一歩 |
|---|---|---|
| 動いている・付属品がある説明を聞きながら決めたい | 時計は、どこを見てその金額になったのかを聞きたい方が多い品です。持ち込めば、付属品の有無や状態の評価をその場で説明してもらえます。 | 店頭買取の予約を見る1947年創業の実店舗。来店予約(無料・約1分)に対応し、「事前のご予約で優先的にご案内」と公式に記載 |
※上の欄は広告です。どちらでも、整備にお金をかける前に金額を聞けます。 買取価格は品物・状態・時期で変わるため、金額の優劣を示すものではありません。(2026年8月時点/条件は各社の案内をご確認ください)
人気ブランドこそ「未整備でも欲しい」
「高級ブランドなら、整備してから出したほうがいいのでは?」とよく聞かれます。実際の品物で考えてみましょう。

このクラスの時計は、買取店にとって整備・販売ルートが確立されている「欲しい商品」です。だからこそ、お客様側が費用をかけて整備しても、その分がそのまま査定に反映されにくいのです。
現場の実感として、パテック・フィリップ、ロレックス、オメガのような人気ブランドでも、オーバーホール費用分がそのまま査定に乗ることはまれです。売るか迷っている方こそ、余計な費用をかけずにまず査定額を聞いてみてください。
「聞くだけ聞いて断るのは気まずい」と思われるかもしれませんが、査定士の側から言うと、断られるのは日常です。出張買取は断っていい ― 角の立たない断り方とクーリング・オフの8日間に、その場で使える言い方をまとめています。
ただし「オーバーホール(OH)歴」はプラス材料
ここまでの話と矛盾するようですが、過去にオーバーホールした記録(明細・保証書)は査定のプラス材料になります。
これから費用をかけて整備することと、これまで丁寧に維持されてきたことは、査定上まったく別の話です。定期的に整備された記録がある時計は、内部状態への安心材料として評価しやすくなります。
現場メモ
正規メンテナンスの明細・国際保証書は捨てずに査定時に持参してください。いつ頃・どこで整備したか、記憶の範囲で伝えるだけでも判断材料になります。
これから整備することと、これまで整備してきたことは別の話
修理より効果が大きい「揃えるべきもの」
では、売る前に何をすればいいのか。答えは修理ではなく付属品を揃えることです。整備よりもこちらの方が、査定額への影響がはるかに大きいのです。

特に保証書(ギャランティ)は最重要です。真贋と流通経路の証明になるため、あるとないとで査定額が変わります。箱・余りコマ・修理明細も、引き出しの奥から探してみてください。
修理より効果が大きい、売る前の3つ
| やること | なぜそうするか |
|---|---|
| 付属品を揃える | 箱・保証書・余りコマなど。整備よりも査定額への影響が大きい項目です。とくに保証書(ギャランティ)は最重要で、真贋と流通経路の証明になります |
| 修理明細・整備記録を探す | 過去の整備記録はプラス材料になります。引き出しの奥から探してみてください |
| 無理に自分で手入れしない | 柔らかい布で軽く拭く程度は問題ありませんが、裏蓋を開ける・研磨するなどは厳禁です |
なお、時計の裏蓋には「K18 GOLD PLATED」のような紛らわしい刻印があることも。金無垢かメッキかで査定額の桁が変わるので、金メッキ・金張りの刻印一覧もあわせてご覧ください。
あわせて読みたい
時計のほかにも、ご自宅には値段がつくものが眠っているかもしれません。まとめて出したほうが手間も減るので、何が対象になるか先に確認しておくと無駄がありません。
売る前に、やらなくていい3つ
まとめ
- 売るためのオーバーホールは基本的に不要(費用分は査定に乗りにくい)
- パテック・ロレックス・オメガなど人気ブランドでも同じ
- 止まっていても、まず査定に出してから考える
- 過去の整備記録・付属品はプラス材料なので必ず持参する
何社も回る必要はありません
品物によって、出す先が違います
時計のほかにも、ご自宅には値段がつくものが眠っているかもしれません。ただ、時計をお持ちになる方は、たいてい時計だけを持って来られます。ご自宅に残されたもののほうが点数が多かった、ということが少なくありません。
まずは時計から、直接見てもらえるところを挙げておきます。
※各社が公式サイトで取り扱いを明記している品目にもとづいて挙げています(2026年8月時点/条件は変更される場合があります)。同じ品目を扱う会社は他にもあります。ここでは当サイトが提携していて、取り扱いを公式に確認できた先を1社ずつ挙げています。
買取価格は品物・状態・時期で変わるため、金額の優劣を示すものではありません。
本記事はアフィリエイト広告を利用しています。
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よくある質問
Q. 電池が切れたクォーツ時計も売れますか?
A. 売れます。電池切れは故障ではないため、わざわざ電池交換してから持ち込む必要はありません。
Q. ベルトを社外品に交換しています。査定に影響しますか?
A. 純正ベルトでない場合は影響することがあります。外した純正ベルトを保管しているなら、必ず一緒にお持ちください。
Q. 保証書(ギャランティ)をなくしました。売れませんか?
A. 保証書がなくても買取できる店は多くあります。ただし査定額には影響することがあるため、他の付属品(箱・余りコマ・明細)だけでも揃えて持ち込むのがおすすめです。
Q. 小さな傷は磨いてから出したほうがいいですか?
A. 自分で研磨するのは厳禁です。ケースやガラスの研磨は素材を削る行為で、かえって価値を下げることがあります。柔らかい布で軽く拭く程度にとどめてください。
この記事を書いた人: イニカ
買取業界歴11年・査定件数1万件超の現役バイヤー。金・貴金属と高級時計の査定が専門。実際の査定経験に基づいて、買取の仕組みをわかりやすく解説しています。
本記事の内容は執筆時点(2026年7月24日)の情報と筆者の実務経験に基づきます。個別の品物の査定額を保証するものではありません。
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オーバーホールの要否や対象品は、時計の状態で変わります。申し込む前に対象ブランド・費用・返送条件をご確認ください。


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