昇進祝いや卒業記念でもらった万年筆が、箱に入ったまま引き出しの奥に残っていることがあります。使う機会がないまま何年も経って、そろそろ処分しようかと手が止まった人もいるのではないでしょうか。
インクを一度も入れていないものも多く、書けるのかどうかも分からないまま眠っています。私は買取の現場に11年立ち、査定は1万件を超えました。貴金属が本業なので、ペン先の金の刻印は素材として見てきましたが、筆記具そのものの価値は専門外です。
先に、費用のことだけ。
今回挙げる業者の費用は、公式サイトにこう書かれています。費用や返送料は、買取方法や品物の条件で異なります。申し込む前に、各社の条件をご確認ください。
- コメ兵 店頭買取:「買取に手数料は掛かりますか? 店頭買取、宅配買取共に手数料は一切かかりません。」
- うるココ:送料・査定料・キャンセル料は0円
- ウリエル:「査定料や買取手数料、キャンセル料、出張費用などすべて無料でご利用いただけます。」
相談先を選ぶ目安
条件の比較は記事の後半にあります。
万年筆・ボールペンの見られ方を3つに
| ◎高く見てもらいやすい | 未使用のまま箱に入っている万年筆・ボールペンのセット。記念品・贈答品として配られたものも見てもらえます |
|---|---|
| ○条件しだい | パイロットなど国産ブランドの刻印があるもの、説明書や保証書がそろっているもの |
| ○まとめて出す | 1本ずつでは判断しにくい、量産のボールペン・シャープペンシル |
ここでは、公式サイトで取扱いと条件を確認できた相談先を紹介します。万年筆・ボールペンを専門に扱う買取店は少ないので、文具として見てもらうか、品目を限らない出張・宅配の買取に相談するかになります。
実は、もらった万年筆も売れます
結論から言うと、万年筆やボールペンは「文具」として買取の対象になっています。コメ兵は公式サイトに筆記具の買取ページを設け、「KOMEHYOでは万年筆やボールペンなどの筆記具を高価買取致します。」「お取り扱いブランドはモンブランやパーカー、ウォーターマンといった高級文房具からLAMYやペリカンといった人気・定番のアイテムまで」と案内しています。
もう一つの受け皿は、家にあるものを幅広く引き取る出張買取・宅配買取です。うるココは買取品目に「ペン」「ステーショナリー」を挙げ、ウリエルは買取品目に「着物/切手/古銭/毛皮/ブランド品/ブランド食器/金・貴金属/お酒/宝石/時計/骨董品/オーディオ/レコード/楽器/ゴルフ/香水/カメラ/ホビー」を掲げています。
つまり、1本ずつ値をつけてもらう専門店を探すより、文具として見てもらうか、ほかの品物と一緒にまとめて見てもらう使い方が向いています。申し込みの前に、品物の写真を送って相談するのが確実です。
こういうものが、特によく見てもらえる
線引きになるのは、箱・未使用かどうか・ブランドの3つです。いちばん分かりやすいのは箱で、記念品や贈答品として配られたセットは、箱に入ったままのほうが状態を伝えやすくなります。

- 桐箱や化粧箱に入ったまま、インクを入れていない万年筆
- パイロット・セーラー・プラチナなど国産ブランドの刻印があるもの
- モンブラン・パーカー・ウォーターマンなど海外ブランドの刻印があるもの
- ペン先に「14K」「18K」など金の刻印があるもの
- 昇進・退職・卒業・株主優待など、記念に配られたセット
- ボールペンとシャープペンシルが一体になった多機能ペン
- 未使用のリフィル(替え芯)が付属しているもの
- 説明書や保証書(ギャランティカード)が残っているもの
- 5本、10本と、まとめて出せる場合

ブランドの刻印は、ペン軸や首軸の細い文字に入っています。私が査定するときも、まず刻印を探して、それから箱や付属品がそろっているかを見るという順番です。
1本だけで迷うより、同じ時期にもらったセットや、ほかの文房具と一緒に見てもらうほうが話は進みます。ウリエルは査定料・出張費・キャンセル料がすべて無料なので、値がつくか分からないものでも相談しやすいですよ。
こういう状態でも売れます
万年筆やボールペンは書くための道具なので、使わずにしまっておいても状態に変化が出ることがあります。ただ、これは査定を止める理由にはなりません。
- 長年しまったままで、インクが乾いて出にくくなっている
- キャップやボディのメッキがくすんでいる
- 箱が色あせている、外箱だけ残っていない
- クリップやノック部分が緩んでいる
- 説明書や保証書が見当たらない
- 何年も使われないまま、収納の奥に置かれていた

コメ兵は筆記具の専門ページで「経験豊富で確かな知識を持った専門のスタッフがあなたの筆記具を丁寧に査定いたします」と案内しています。うるココも「古くても、ボロボロでも、壊れていてもOK」としていますよ。
何年分もたまったセットを一度に出すと、査定の話がまとまりやすくなります。
受け付けている業者
ここでは、公式サイトで確認できた条件だけを並べます。順位ではありません。
| コメ兵 店頭買取 | うるココ | ウリエル | |
|---|---|---|---|
| 買取方法・エリア | 店頭買取(「1分で予約完了 来店予約する」)・宅配買取・出張買取。全国205ヶ所 | 出張買取・宅配買取・店頭買取・大型持込買取。出張は離島を除く全国(北海道は対象)。20歳未満は出張利用不可 | 出張買取・宅配買取・催事買取。関東(茨城・栃木・埼玉・千葉・東京・神奈川)/中部(岐阜・静岡・愛知)/近畿(兵庫・京都・滋賀・大阪・奈良・和歌山・三重)/中国(島根・鳥取・岡山・広島・山口)/四国(徳島・香川・愛媛・高知)/九州(福岡・長崎・大分・佐賀・熊本・宮崎・鹿児島)。「※沖縄県は対象外です」「※一部対応できない市町村がございます」 |
| 費用 | 「買取に手数料は掛かりますか? 店頭買取、宅配買取共に手数料は一切かかりません。」 | 送料・査定料・キャンセル料は0円 | 「査定料や買取手数料、キャンセル料、出張費用などすべて無料でご利用いただけます。」 |
| 返送・キャンセル | 公式サイトで確認 | 納得できなかった場合は一部でも全部でも同社の送料負担で返送。ただし買取対象外の品だけは返送料が利用者負担 | 出張買取はクーリングオフに対応。「買取成立後8日以内のキャンセルに応じます」 |
各社の公式サイトに書かれている条件をそのまま並べました。順位ではありません。
コメ兵 店頭買取(株式会社コメ兵)
来店の予約をしてから店頭で見てもらう形です。持ち込める距離なら、その場で結果が分かります。
公式サイトの対象:買取カテゴリに「ジュエリー」「時計」「バッグ」「衣料」「金・貴金属」。筆記具は別ページに「KOMEHYOでは万年筆やボールペンなどの筆記具を高価買取致します。」「お取り扱いブランドはモンブランやパーカー、ウォーターマンといった高級文房具からLAMYやペリカンといった人気・定番のアイテムまで」と明記
愛知県公安委員会許可 第541162007700号
うるココ(株式会社ULTRA WIDE)
公式サイトの対象:買取品目一覧(ブランド品のファッション・小物全般)に「ペン」「ステーショナリー」の記載あり
大阪府公安委員会 第621010150402号
出張買取ウリエル(株式会社クオーレ)
幅広い品目をまとめて相談できる出張買取です。1点だけでも、家じゅうの整理でも申し込めます。
公式サイトの対象:買取品目に「着物/切手/古銭/毛皮/ブランド品/ブランド食器/金・貴金属/お酒/宝石/時計/骨董品/オーディオ/買取×遺品整理/レコード/楽器/ゴルフ/香水/カメラ/ホビー」を掲載
愛知県公安委員会 第542791100800号
出す前にやっておくと早いこと
万年筆が出てきたら、インクを入れて試し書きをしたくなります。ただ、長く使っていなかったものにインクを入れると、内部が詰まる原因になることがあります。
- 箱や説明書、保証書も一緒に出す
- インクは無理に入れたり抜いたりせず、そのまま見てもらう
- ペン先やボディの刻印を、明るいところで写真に撮る
- 同じ時期にもらったセットや、ほかの文房具と一緒にまとめて査定を頼む
- 本人確認書類を用意しておく
本人確認書類は、法律で確認が義務づけられているので必ず要ります。うるココもコメ兵も、身分証がないと買取ができないと公式に案内していますよ。
ほかの品物も一緒に整理したい場合は、まとめて査定に出す方法(出張・宅配)も確認できます。
Qよくある質問(公式サイトの答えから)
まとめ
- 箱入りのまま眠っている万年筆・ボールペンは、文具として見てもらえます
- パイロットなどの国産ブランドや、金の刻印があるものは特に伝えやすくなります
- 1本だけで迷うより、セットやほかの文房具と一緒にまとめて出すほうが、話が前に進みます
品物に合わせた相談先


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