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結婚指輪、婚約指輪、親から受け継いだ古いジュエリー。プラチナ製品の内側には「Pt900」のような刻印もあれば、「Pt」一文字だけ、あるいは見慣れない「Pm」という表記もあります。
買取業界で11年、査定1万件超の経験から、実際の刻印写真を見ながら、プラチナの刻印の読み方と、それぞれが査定現場でどう扱われるかを解説します。
✅ この記事でわかること
- 実物写真で見る「Pt900」の刻印(数字は含有率)
- 「Pt」一文字だけ・「Pm」が現場でどう扱われるか
- 価値が付きにくいプラチナ刻印の見分け方
まず実物を見てみましょう ―「Pt900」の刻印
文字で覚える前に、本物を見るのが一番の近道です。ある指輪の内側を撮影しました。

右側に「Pt900」と読めます。これがプラチナの純度を示す刻印です。そして興味深いのは、その左に「K18」も並んでいること。この指輪は、金とプラチナを組み合わせて作られているのです(手前の筆記体は製作者の名前の刻印です)。
こうした「金+プラチナ」の複合ジュエリーは珍しくありません。査定ではそれぞれの素材の重量を分けて計算します。
数字は「プラチナが何%か」を表す

プラチナは純粋なままでは柔らかすぎるため、パラジウムなどを混ぜて強度を出してから加工されます。刻印の数字は千分率での含有率です。
- Pt999 / Pt1000: 純プラチナ。かつては「1000」表記、現在は「999」表記が使われます
- Pt950: プラチナ95%。近年のブランドジュエリーに多い品位です
- Pt900: プラチナ90%。日本の結婚指輪・婚約指輪の定番(先ほどの写真がこれです)
- Pt850: プラチナ85%。ネックレスチェーンなどによく使われます
なお、造幣局には貴金属製品の品位を検査・証明する制度(ホールマーク)があり、日本製のきちんとしたジュエリーには品位を示す証明記号が打たれていることがあります(参考: 独立行政法人造幣局・2026年7月24日確認)。この刻印があれば信頼性は高いと言えます。
現場での扱いは3つに分かれる

「Pt」一文字だけの刻印 → Pt850相当が通例
少し前の時代、Pt850のチェーンなどには「Pt」とだけ刻印することがありました。そのため、「Pt」のみの品物はPt850相当として査定するのが現場の通例です。「プラチナなのに数字がない=怪しい」というわけではなく、時代的な表記の名残です。
「Pm」― 古い時代のプラチナ表記
昔はプラチナを「Pm」と表記していました。古いジュエリーや海外製に見られる刻印です。ここで注意したいのは、Pm刻印の品物には実際の含有率が表記より低いものが混ざっていることです。中にはプラチナがほとんど含まれていない、業界で「軽P(カルピー)」と呼ばれる粗悪品も存在します。
私の現場でも、Pm刻印は検査機での確認を前提に慎重に査定する対象です。「古いから価値がない」でも「プラチナだから安心」でもなく、検査してもらって初めて価値が確定する品物だと考えてください。
「Pt100」とメッキ系刻印 → 価値が付きにくい
まれに見かける「Pt100」は、プラチナの含有がごくわずかで、貴金属としての価値はほとんど期待できません。また、PTP・PP(プラチナメッキ)、RH.P(ロジウムメッキ)も、地金としての買取はできない刻印です。
ロジウムメッキ自体はホワイトゴールドやプラチナの仕上げに普通に使われる処理ですが、「RH.P」とだけあり土台が貴金属でない場合は、金メッキ製品と同じ扱いになります。金のメッキ刻印については金メッキ・金張りの刻印一覧で詳しく解説しています。
刻印がなくても諦めない
プラチナも金と同じで、刻印がない・摩耗して読めない品物は珍しくありません。プロは重さ(プラチナの比重は金よりさらに重い約21.5)、色味、検査機を組み合わせて判定できるので、刻印が読めないからと処分せず、まず査定に出してください。査定士の見方は金の査定でプロが確認する6つのポイントで解説したものとほぼ共通です。
まとめ
- Pt999〜Pt850は数字どおりの含有率。そのまま評価される
- 「Pt」のみはPt850相当が現場の通例
- 「Pm」は古い表記。含有率が低い個体があるため検査が前提
- Pt100・PTP・PP・RH.Pは貴金属としての価値が付きにくい
- 「K18 Pt900」のように金と併用された品物もある。素材ごとに分けて計算される
- 刻印がなくても価値はゼロではない。判断はプロの検査で
「Pt」だけ・「Pm」の品物こそ、検査してもらう価値があります
この記事で解説したとおり、Pm刻印などは検査して初めて価値が確定します。自己判断で処分する前に、無料査定で確かめてみてください。
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よくある質問
Q. Pt900とK18は、どちらが高く売れますか?
A. その日の金相場・プラチナ相場と品物の重量で決まるため、一概には言えません。同じ重さでも相場によって逆転するので、売却時点の査定で確認してください。
Q. ホワイトゴールドとプラチナはどう見分けますか?
A. 刻印で見分けるのが基本です。K18WG・K14WGなど「K+数字+WG」なら金(ホワイトゴールド)、Pt900・Pt850など「Pt」ならプラチナです。
Q. 結婚指輪を売るのは気が引けます…
A. 気持ちの整理がつかないまま売る必要はありません。まず査定で価値を知るだけでも大丈夫です。査定後にお断りいただいても失礼にはあたりません。
この記事を書いた人: イニカ
買取業界歴11年・査定件数1万件超の現役バイヤー。金・貴金属と高級時計の査定が専門。実際の査定経験に基づいて、買取の仕組みをわかりやすく解説しています。
本記事の内容は執筆時点(2026年7月24日)の情報と筆者の実務経験に基づきます。個別の品物の価値を保証するものではありません。


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